「出来ない」というのは悪いことではない。
「出来ない」ことはいっぱいあっていいんだよ。
恥ずかしくて、怒られそうで、がっかりされそうで、
「出来ない」とどうしても人に言えなくて、
何でも全部自分でやろうとしてしまうと、結局何も出来なくなってしまう。
全部やるということは、何かに偏って頑張ることが出来ない。
すると自分の能力は全部中途半端。特徴がいつまで経っても出てこない。
全部中途半端では、どれも誰かよりは優れていない。
まず気付かないといけないのはこれ。
「出来なくて困ってしまった時は、誰かに助けてもらえばいい。」
助けてもらうことは何も悪いことではない。
例えば、逆に誰かが自分に助けを求めて来て、
助けてあげて感謝されれば嬉しいでしょ?
誰かに必要とされることは嬉しいでしょ?
誰かにとって自分が無くてはならない存在だと安心でしょ?
自分に存在価値を与えてくれる人がいると心が安らぐでしょ?
誰かを頼りにするということは、
頼りにされた人に生きがいをもたらすんだから。
気が付いた?
ここからが大事。
自分の大事な人、感謝している人に頼りにされたら喜んで協力できるでしょ?
素敵な、大好きな人だったら喜んで力になるし、是非とも頼られたいよね?
つまり、誰かに頼ることで相手に喜んでもらうには、
何か別のことで、自分に「出来る」ことを見つけて伸ばしておくこと。
「出来ない」ことをやろうとするのではなく、
「出来る」ことを周りに尊敬されるくらいやりこんで、
その代わり自分に「出来ない」ことを周りにやってもらう。
全部自分でやってしまったら、誰とも頼ったり頼られたりできないんだからね。
全部自分でやるのは大変だよ。というか全部なんて絶対出来ない。
この高度に発達した社会の中では、
生きていく為にやらないといけないことがいっぱいあるんだから。
だから全部やろうとするのは無謀なことで、
どれか1つでいいから、ものすごく「出来る」ことを持つ!
そして他の出来ないことは、それを「出来る」人にやってもらう。
そして自分はその代わりに、自分の「出来る」ことをやってあげる!
社会はそうやって持ちつ持たれつで、
互いに存在価値を認め合いながら、生きがいを感じて
互いに楽しい人生を、でも互いに違う人生を歩んでいくんだよ。
誰かに頼られるような特徴も特に無く、
誰かに頼るような自信も無い。
そんな一人ぼっちの人生は大変でしょ?
「社会の輪」ってきっとつまりこういうのなんだよ。
自分に自信の無い人は、まず人に頼ることから上手になろうね。
頼ることが出来るようになったら、自分を磨く余裕ができて自信が出来るから。